字幕翻訳家さらんの韓国語備忘録

【韓国語の慣用句】계 탔다の意味・由来を勉強しよう!

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こんにちは!
さらんです^^

 

今回は韓国語の慣用句“계 탔다”について勉強してみましょう!
由来まで説明するので、きっとどういうニュアンスなのかがバッチリ分かると思います^^

 

 

 

辞書上の意味

 

“계 탔다”をネイバー辞書で調べると、次のような意味が出てきます。

 

(講で)総掛け金を受け取る。

 

これだけ見ると、正直どのように使われるのかがピンときませんよね^^;

 

いつ使う?

 

では、ネイティブはどのような場面で“계 탔다”を使っているのでしょうか。

 

次の例文を見てみましょう。

 

👦오늘 홍대에서 연예인 봤어!
(今日、ホンデで芸能人見たよ!)


👧진짜? 계 탔네~!
(本当? 계 탔네~!)

 

こういう時のニュアンスは?

 

“芸能人を見た”という話題なので、辞書にあるようなお金の話ではないのは明らかですよね。

実はこの表現は、“運がいい、ラッキーだ”というような場面で使われる慣用句なんです。

つまり、上の文章は

 

本当? ラッキーだったね!

 

という意味になります。

 

ですが、元の意味である“掛け金を受け取る”は、“自分が積み立てたお金を受け取る”という意味なのに、なぜこのような使われ方をするようになったのでしょうか?

 

계 탔다=ラッキーの由来

 

この由来を知るには、韓国の文化を知る必要があります。
韓国には“계 모임”というものがあります。
これは仲のいい人たちの集まりのようなもので、主に中年より上の世代の集まりが多いです。

 

しかし、単なる集まりではなく、何らかの目的をもって一緒に貯金するのが“계 모임”です。

 

“계 모임”にも、貯金目的のものや、一緒に旅行に行くためのものなどがあります。

 

旅行に行くための“계 모임”では、毎月一定額を代表1人に振り込み、自分たちが決めた期限が到来したらそのお金でみんなで旅行します。
例えば、10人の集まりで月10万ウォンずつ1年間貯めて、集まった1,200万ウォンで海外旅行しよう!みたいな感じですね。

 

貯金目的の“계 모임”も、旅行目的のものと同様に一定期間、毎月一定額を代表1人に振り込みます。
そして期限が到来したら、集まりのうち1人がその全額を受け取ります。
これを、集まりの参加人数分 繰り返します。

 

分かりやすく例を挙げてみます。

 

・Aさん、Bさん、Cさんの3人の계 모임

・毎月 10万ウォンずつ入金

・期限は1年×3

 

1か月の入金額 × 12か月 = 最終的な貯金額

  10万ウォン×3    ×    12か月 = 360万ウォン

 

1年目はAさんが360万ウォンを受け取り、2年目はBさん、3年目はCさんが受け取ります。

 

つまり、

今年は自分が全員分の積立金を受け取れる年=ラッキーな年だ

という流れで“계 탔다”はラッキーという意味で使われるようになったんです。

 

“なかなかまとまったお金を作るのが難しいからみんなで助け合おう”という趣旨もあって、韓国の“情”を感じられるシステムですよね。

 

さらんの独り言

 

上記の説明では便宜上10万ウォン×12か月としていますが、中には景気の変動のことを考えて毎月の入金額を調整する集まりもあるようです。
私は正直、そんなにややこしいことするなら銀行に預金すればいいのに…と思っちゃうタイプなので、もし誘われても参加しない気がします(笑)

 

また、全員分のお金を管理する“계주”と呼ばれる代表者が音信不通になったりとトラブルが発生することもあるそうで…。
やっぱりお金がかかわることは、相当な信頼がないと難しいですね。

 

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